2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧
ただ君に晴れ 小夜(さよ)に浮かびたりし 海月(くらげ)のごとき月の爆ぜき 乗合(のりあひ)の背を覗けば かの夏の影のみぞ漂ふ ばかり 鳥居 乾きし雲 夏の薫りの頬を撫づ 大人びたるまでいざ背伸びせるままに 遊び困(こう)ざば 乗合裏に空など見む やがて夏暮…
ゆめ負くまじ なでふことなき折 眼の差し合ふ 幸ひに鳴る胸 覚えたりぬべし 薄桃に染まりぬ 折節に焦がれつ かの日がごとく 煌めきたる そなたにあれや ゆめ負くまじ ほとほとし 果てまでと 駆けゆくべし いかほど 遠き雲居にても 心ぞ君とあらむ いざ求めよ…
ゑむ八七 遠き空の星がいたく輝きて見えしかば 我はわななきながら さが光を追ひたりき 欠けたる鏡の中 ありし日の我を偲びたり 強くなりにしがな ことごとくをふりさけたりき 君は風に吹かれて 翔ける雲雀仰ぎて 長く短き旅をゆく 遠き日の面影 君が願いな…
古文で遊びたい!!! 「春はあけぼの、やうやう白くなりゆく山際少しあかりて紫立ちたる雲の細くたなびきたる」 いやぁ、和語って良いですよね。なんかこう、千年前の風景や人々の心が色鮮やかに目の前で展開されるような、現代語の表現とはまた違った魅力…